2025.5.16

 昨日YouTubeで、【サンカ(族)】の解説を観た。皆神龍太郎と言う方の物と、もう一人長年サンカを追い求められているマスコミ関係の方の物です。

大変興味深く観ました。僕の家🏡の近くにもサンカの末裔のおじさんが一人いました。とは言ってもそのおじさんを最後に見たのは、僕が確か26～27歳の頃、つまり今から約50年も前――半世紀位前の話。

彼は🔪刃物の研ぎ師をしながら生活の糧を得ていました。天竜川の堤防の影にトタン葺きの小屋に、養女と二人で質素な生活をしていました。僕が物心ついた5～6歳の頃には既にこの小屋に住んでいました。青い色のトタン葺きの小屋でした。窓ひとつ無いこの小屋の中で、誰一人とも付き合わず、生きておられました。

毎朝研ぎ道具を入れた木の小箱を肩から紐で担ぎ、天竜川の堤防を歩いて、各家🏠を一軒一軒尋ねて、刃物の研ぎを乞うて、僅かな工賃が彼の唯一無二の現金収入でした。